川崎組育成員研修

2012年5月30・31日 真宗大谷派東京教区川崎組の研修で、宮城県の被災地に行って参りました。参加は稱名寺住職・副住職を含め10名でした。

仙台着後、真宗大谷派東北別院(福島・宮城・岩手の中心別院)にて、現地復興支援センター主任からこれまでの活動のスライドと「勿忘の鐘」(わすれなのかね)の地元テレビニュースを見せていただき、お話を伺いました。その後車に分乗し、説明を受けながら荒浜・海楽寺(大谷派のお寺)・閖上・石巻・女川・雄勝・大川小学校といった場所を一泊二日の日程で回りました。

私、副住職は、丁度1年前に岩手県の山田町という場所で炊き出しのボランティアに参加しました。その時は、流された家の跡を見るとそこに生活があったことを強く感じられたことを記憶しています。しかし、今回はさらに片付けが進み、草が生え、もとから何もなかったかのように感じてしまう変な感覚を覚えました。現地の方から発信される「わすれない」という言葉の重みを改めて感じる二日間でした。

以下、別院でのお話の一部です。

「がれきの撤去もだいぶ進んでまして、受け入れのことで今問題にもなってますけれど、実際にがれき撤去作業が進むにつれて、復興には不可欠でしょうけれど、撤去することによって、何にもない荒野が広がっているというような状況が今の状況です。本当にこの町復活するのかなというような、ここに町がもう一回作られるのか、人がもう一回戻ってくるのか。実際に今の現状を見ると先ゆきが見えないなということを感じてます。しかし、そこで実際に(生まれ育って)生きてきた人はもう一回そこでやっていこう、本当にゆっくりとした歩みですけれど、そこで生きていこうと、そうなっていると思います。」

現地復興支援センター http://fsc.higashihonganji.or.jp/

現地復興支援センター公式ブログ http://eh-fsc.seesaa.net/

真宗大谷派 平間山 称名寺(しょうみょうじ・稱名寺) 神奈川県川崎市幸区下平間183