勿忘(わすれな)の鐘

2014年3月11日(火)東日本大震災から3年目を迎えます。稱名寺では今年も勿忘の鐘に賛同し、下記のように実施致します。ご自由にお参り下さい。

■焼香 山門前 午前9時から午後4時
■勤行 山門前 午後2時20分過ぎから
■梵鐘 鐘楼  午後2時46分
勤行からご一緒された方と鐘を撞く予定です。勿忘の鐘趣旨などの詳細は以下の呼びかけ文・ホームページをご覧下さい。

大津波によって全壊となった陸前高田市の本稱寺。土中から発見された梵鐘(ぼんしょう)には「正覚(しょうがく)大音(だいおん) 響流(こうる)十方(じっぽう)」と刻まれています。「ほとけさまの声がすみずみまで響きわたる」というお経の中の言葉ですが、梵鐘の音(ね)もまた、仏法とともにすみずみにまで響きわたってほしいという願いから刻まれたものなのでしょう。

その梵鐘…。
震災後、被災地支援に来られた方の「何か欲しいものはありませんか?」という問いに本稱寺住職、佐々木隆道さんは「忘れないでください。それが一番の願いです」と返されました。その声に呼応し、「決して忘れない…、この震災を心に刻み、犠牲者に思いを馳せ、今後も復興と支援の思いを繋いでいきたい」という願いのもと、本稱寺の梵鐘とともに、全国各地、それぞれの場所で同じ時刻 (3月11日午後2時46分) に鐘をつき、法要を勤めましょうと、2012年より「勿忘(わすれな)の鐘」と名づけ、広く賛同の呼びかけをさせていただきました。

震災から3年…。
 被災地から瓦礫が消えるのと比例して震災の記憶(報道)もなくなってきたように感じます。原発事故の問題も今後のエネルギー政策の話が中心で、未だに放射能被害のただ中にある人たちが置き去りにされているかのようです。

 響流(こうる)十方(じっぽう)…
 だからこそ、いま、時・処をこえて勿忘の願いを鐘音とともに響かせたい。それが被災地の一番の願いなのです。

勿忘の鐘 http://www.paw.hi-ho.ne.jp/kamesan77/wasurenanokane/pg165.html