勿忘(わすれな)の鐘

2015年3月11日(水)東日本大震災から4年目を迎えます。稱名寺では今年も勿忘の鐘に賛同し、下記のように実施致します。ご自由にお参り下さい。

勿忘の鐘■焼香 山門前 午前9時から午後4時
■勤行 山門前 午後2時30分頃から
■梵鐘 鐘楼  午後2時46分

勤行からご一緒された方と鐘を撞く予定です。勿忘の鐘趣旨などの詳細は以下の呼びかけ文・ホームページをご覧下さい。
http://www.paw.hi-ho.ne.jp/kamesan77/wasurenanokane/pg165.html

東日本大震災から4年が過ぎようとしております。 1年目には瓦礫の撤去が始まり、2年目には整地、3年目には嵩上げ作業がすすめられました。早いところでは、もうすでに復興住宅が完成し、仮設住宅から引っ越された方もいらっしゃいます。 着実に復興の歩みは進んでいると報道される一方で、震災直後のまま放置され、復興計画が定まらずに更地の荒野となっている地域もあるのが現状です。
また、放射能被害によって故郷へ戻ることが困難な地域や、逆に除染作業と生活保障打ち切りによって帰還を余儀なくされる地域も定められました。もちろん、移住を決断された方も少なくはありません。 結果…、被災地では地域格差が顕著になり、そのことによって様々な分断、人の間での嫉妬や恨み、そして、悲しみ、不安、憂鬱、諦め、怒り…。「震災が無かったら、こんな思いをしなくて良かったのに…」との言葉は、震災から時間が経過した今、被災地でよく耳にするようになりました。
しかしながら、どのような状況下にある方にも共通してあるのが「忘れないでほしい」という言葉です。 大津波によって全壊となった陸前高田市の本稱寺。震災後、住職の佐々木隆道さんが「忘れないでください。それが一番の願いです」との声に呼応し、「決して忘れない…、この震災を心に刻み、犠牲者に思いを馳せ、今後も復興と支援の思いを繋いでいきたい」という願いのもと、土中から発見された本稱寺の梵鐘とともに、全国各地、それぞれの場所で同じ時刻 (3月11日午後2時46分) に鐘をつき、法要を勤めましょうと、2012年より「勿忘(わすれな)の鐘」と名づけ、広く賛同の呼びかけをさせていただきました。
震災から4年目の今年も、是非、ご賛同のうえ、各ご寺院にて3.11勿忘の衆会をご企画いただければと存じます。
仙台教区東日本大震災復興本部 
本部長 金 比呂正
特設HP 

*「勿」は、~してはならないの意。禁止の意を表す命令形